少し愛重めな橘くんは溺愛症候群

プロローグ

プロローグ・序章

先輩に出会う前までは、俺は何もかもめんどくさくて、灰色の世界で生きていた。


勉強は別にちょっと授業を受けるだけで点数は取れたし、運動なんて動けばどうにかなった。


寄ってくる女のきつい香水の匂いに顔をしかめて、女のいない静かな階段に避難する日々。


学校なんて、とずっと考えて生きていた時、俺は運命だと思えるような出会いをした。

『日和が生徒手帳を渡している様子』
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