夏の砂浜で、私はあなたと線香花火みたいな恋をした
とてもいつもの未来からは想像できないな…

私の中での未来はいつも明るくて、ちょっとお転婆な一緒にいると元気をもらえるような子だから。


でもそれがなんで『私たちが仲いい』に繋がるんだろう?




「花火ちゃんにはまだ分からないかしら?
でもこれは私が全部言うのはちょっと違うと思うからヒントだけあげるね」



「ヒントって何のですか?」




「未来ちゃんがなんでそんなに怒ったかの、だよ。

花火ちゃんは未来ちゃんの病気についてある程度は知ってるよね?」




「はい」




「未来ちゃんはね、嬉しいのよ。
生まれたときから寿命を少しでも延ばせないかとずぅっと入院させられていて学校になんて通えなかった。そんな時に現れたのが花火ちゃん。

さぁ、私はここまでしか言えないわ。後は花火ちゃんが考えてね」


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