夏の砂浜で、私はあなたと線香花火みたいな恋をした

8月2日、未来と出会って2日目

昨日は結局看護師の山田さんがきたから、未来は帰っちゃったけど「また明日」って言ってたし、今日も来るよね?

それに、昨日はいくつか約束を決めたし。




別に未来のためではないけど、女子としてこのダサいパジャマもボサボサな髪も散らかった病室もよくない。


きっとこんなのだからモテないんだよ、私は。




折れてるのは足なんだから、着替え…といっても家から持ってきた少しは可愛いパジャマを着て、軽く髪を櫛でといて、ベッド周りのものだけを並べた。



うん、これだけで十分すぎるくらいきれいになった。




あとは未来が来るのを待つだけだ。別に来なくてもいいけど


しっかり約束したわけでもないし、未来だって残された時間を自分のために使いたいだろう。


というか、未来ってなんの病気なんだろう。



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