異音
家主をしっかり呪い殺すことができていれば、この家に定住できたかもしれないのに。
「パパァ。あのお家には幽霊がいたの?」

家族旅行中に死んだことに気がついていないカナが聞く。
「そうだね」
「どうして私達ばかりが……」

自分が幽霊になり、人間も物音を聞いて怯えているのだと気が付かない妻がつぶやく。
俺はそんなふたりの手を握りしめた。
「大丈夫。次こそはきっと、いい家が見つかるから」

俺の家族は俺が守る。
そう心に決めて歩き出したのだった。

END

< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

大神様の呪いのふみきり

総文字数/14,725

ホラー・オカルト40ページ

表紙を見る
友達オーディション

総文字数/67,143

ホラー・オカルト213ページ

表紙を見る
ショウキサマ

総文字数/6,838

ホラー・オカルト26ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop