おりの中、狂った愛を、むさぼり合う
責めるに責められない

朝起きると、不思議なことに。
廊下がピカピカになっていました。


「……?」

「おー。はよーっす」

「あ、飛鷹さん。おはようござい、」


朝日に照らされる飛鷹さん。

シャワーをしてきたのか、上半身は裸。しかもテキトーに拭かれた髪の毛からは、水滴がポタポタ垂れている。


まだビショビショじゃないですか
っていうか何で自由にしてるんですか
ちゃんと拘束具つけて部屋にいて下さい


――なんて。
言いたいことは、山ほどあったけど。


『何も怖くねぇから、後で俺をぶっていいから……触るぞ』
『ま、あ、んんっ――!』


飛鷹さんの顔を見て一番に思い出したのが〝あの光景〟だけに。顔を真っ赤にするだけで何も言えず、そのまますれ違う。


(だって私ってば飛鷹さんにキスされただけじゃなく、その……アレされたよね⁉)

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