おりの中、狂った愛を、むさぼり合う
「血は苦手?」
「はい、苦手です。というか、好きな人が傷つくのが嫌です。服に血がついてると、どこか怪我したのかなって心配で、生きた心地がしないので」
「それ、アイツにも言ったことあんの?」
「もちろん。咲人さんも今まで、何回か血をつけて帰ってきましたから。その都度お話しましたよ。あまり聞く耳を持ってくれなかったですが……」
すると飛鷹さんは「んー」と目を閉じた。そのまま寝るのかな?と思いきや。聞こえたのは、とんでもない発言。
「そーでもナイんじゃね?案外、アンタの小言が効いてるかもよ?」
「咲人さんに私の小言が効いてる?ふふ、さすがにナイです。ダメージ0ですって」
「でもさぁ、さっきのアイツを思い出して見ろって。無意味に裸だったっしょ?」
「!」