おりの中、狂った愛を、むさぼり合う
こ、これは……聞いちゃいけない質問だった?だって飛鷹さん、私に背中向けちゃったし……。
って、いやいや。私は聞く権利あるよね?だって監視役だし!二人がどんな関係か知る必要があるもん。
(今まで咲人さんのことを「アイツ」って呼んでいたのに、さっきは知人みたいに慣れた口振りで「大鳳さん」って呼んだ。ってことは、飛鷹さんと咲人さんは知り合いの可能性が高い……よね?)
ひょっとして仲間だったとか?
内部の仲間割れとかで、飛鷹さんが裏切り者になったとか?
なんて。
色んな想像をしながら、両手をギュッと握り締める。
「あ、あの」
きっと聞かない方がいいと分かっているけど、それでも勇気を出して口を開いた。だけど返ってきたのは、ニヤリと口角を上げた飛鷹さんの余裕そうな笑み。
さっきまで「ヤベ」って感じで私に背中を向けていたのに、どういう心境の変化?今となっては、飛鷹さんは(寝転がったまま)堂々と私と向かい合っている。