オレンジの空は今も
昼休みのロビー内は、笑い声と香水の匂いが漂って、
メンソールの煙と共に少し濁っている感じがする。
女子大なので当たり前なのだけれど、どこを見渡しても女ばかりだ。
高校が共学だったあたしと加奈は、この光景に慣れるまでに少々時間がかかった。
「女だらけだねぇ」
「なんかヘンな感じ」
腕を組みながら、よく呟いたものだ。
そんな折に知り合った詩織と百合子は女子高出身で、
「これがフツーだよぉ。逆に男がいるほうが異様な感じだもん」
なんて言いながら、組みかえる足の隙間からパンツをのぞかせてケラケラと笑っていた。
メンソールの煙と共に少し濁っている感じがする。
女子大なので当たり前なのだけれど、どこを見渡しても女ばかりだ。
高校が共学だったあたしと加奈は、この光景に慣れるまでに少々時間がかかった。
「女だらけだねぇ」
「なんかヘンな感じ」
腕を組みながら、よく呟いたものだ。
そんな折に知り合った詩織と百合子は女子高出身で、
「これがフツーだよぉ。逆に男がいるほうが異様な感じだもん」
なんて言いながら、組みかえる足の隙間からパンツをのぞかせてケラケラと笑っていた。