オレンジの空は今も
約束の日、遊園地の入場口前で待ち合わせた。
あたしと加奈は約束の時間より十分遅れでそこに到着した。
どうやらそれらしき二人組の男子の一人がこちらに向って軽く手をあげ合図する。
加奈が手を振って応える。
「ごめんねぇ、遅れちゃって」
得意のポーズで謝ってみせる加奈。
「二十分も待ったぞ」
「洋服がね、決まんなくって」
「まったく。女はいつもそれだよな」
腕を組み、少し呆れたような態度を取りつつも、その言葉とは裏腹に涼しげな顔で加奈と会話する男の子。
その長身で黒い髪、やや上がった口角を見ていると、不意に視線が向けられ目が合った。
あたしと加奈は約束の時間より十分遅れでそこに到着した。
どうやらそれらしき二人組の男子の一人がこちらに向って軽く手をあげ合図する。
加奈が手を振って応える。
「ごめんねぇ、遅れちゃって」
得意のポーズで謝ってみせる加奈。
「二十分も待ったぞ」
「洋服がね、決まんなくって」
「まったく。女はいつもそれだよな」
腕を組み、少し呆れたような態度を取りつつも、その言葉とは裏腹に涼しげな顔で加奈と会話する男の子。
その長身で黒い髪、やや上がった口角を見ていると、不意に視線が向けられ目が合った。