オレンジの空は今も
変な感じだ。

あたしと宏人、その妹。

三人そろって、あたしの部屋でアイスコーヒーを飲んでいる。


「いいね、お兄ちゃん、疑ってくれる彼女がいて」


宏人の脇腹を突きながら、ミクちゃんがひやかす。


「やめろって」


身体をよじってミクちゃんの頭をコツく宏人。


仲、いいんだ。


「せっかくだから、続きでもするか!」


いきなり宏人が言った。


「え?」

「ミクの誕生会の続き」

「わーい」

「いいよな? 由希」

「もちろん」

「じゃ、あたし買い出し行ってくるっ!」


ミクちゃんが勢いよく立ち上がった。

そうと決まったら直ぐにでも。

そんなところまで宏人にそっくりかも。





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