【短編】ハナビラコイ
でも、毎日が平穏な日々ばっかりじゃなかった。
原因は
“和紀のファンからのイジメ”
気にくわなかったんだって…
私みたいな普通の、なんの取り柄もないような女の子が和紀の側にいるのが…。
私は和紀にそれを隠すのに必死だった。
それを見たら和紀は傷つくでしょ?
和紀は優しいから、俺のせいで…って自分を責めるでしょ?
そんな姿みたくなかった。
だから私は毎日、なにもなかったように自分を装い、和紀にはいつも笑顔を向けた。