【短編】ハナビラコイ
でも…
隠し通すことなんて……無理だった。
私がイジメを受けていることは、またたくまに噂になってた。
和紀の耳に入っていくのが人より遅かったのは、少しの奇跡
だから私も初めは嘘をついてられた。
それでも、いつかはバレる日がきてしまう
和紀は、普段からは想像もできないくらいの声を上げて、私をイジメてた人を怒鳴ってた。
彼女達は泣き出し、震え、ゴメンなさい、ゴメンなさいとうわごとのように言葉を吐いていた。