偽りの夫婦〜溺愛〜
「―――――何してるの?」 
紅羽に組み敷かれていた。

「え……お、起きて、たんですか…?」

「うん。
寝れるわけないでしょ?
双葉にあんなに煽られたら、冷静でいられないよ?」

「……/////」
(ど、どうしよう…寝てると思ってやり過ぎた……)

「双葉」

「は、はい!」

「覚悟、出来てるんだよね?」

「え?」

「ここまでされたら、もう…無理だからね?」

「え?え?」

「双葉が怖がって震えても、例え嫌がっても止めないから……!」

「はい!」

「“はい!”って…(笑)
じゃあ…遠慮なく!」

そう言って、双葉の口唇を奪った。
「ンンン…」

そして、頬や首に啄むキスを落としていく。
着ているパジャマのボタンを外す。

「……/////」
(恥ずかしい…//////)
顔を赤くして、顔を隠す双葉。

「双葉、顔、隠さないで?」

ゆっくり顔を向けると「可愛い…!」と紅羽が笑った。

そして……紅羽がTシャツを脱ぎ、ベッドの下に放り投げた――――――

夢中で抱き合って、気づけば夜が明けていた。


「―――――おはよう……!」
双葉が目を覚ますと、紅羽が優しく見つめていた。

「あ…おはよう…ございます…/////」

「身体、大丈夫?」

「はい!大丈夫です!」

「良かった!
僕、夢中で抱いたからね!」

「フフ…」

「笑い事じゃないんだよ?
まさか、双葉にあんな煽られるとは思わなかったよ!
必死で理性働かせて、耐えてたってゆうのに…(笑)」

「フフ…
でも、とっても幸せです!
愛し合うって、とっても素敵なことなんですね!」

「フフ…
そうだね!」

微笑み合う、二人。

「紅羽さん」

「ん?」

「あの日、私に“政略結婚”を待ちかけてくれてありがとうございます!」

「あー、フフ…!
どういたしまして!(笑)」

「紅羽さんが、私の初めての人で良かった!
恋心も、キスも、セックスも…//////
これからも、末永くよろしくお願いしますね!」

「フフ…!
こちらこそ!
…………………でも、双葉」

「はい!」

「そんな可愛い顔して、煽らないで?
また、シたくなるでしょ?」

「へ?
も、もう一度、す、スるんですか…!?」

「うん。
双葉が煽ったから、シたい!」

「……/////」

「フフ…顔、真っ赤にして可愛い!
なーんて、冗―――――」

「わ、わかりました!
紅羽さんが望むなら、いくらでも……!」


「え……?///////」



――――――――――えぇーーーー!!!!?
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