「君を愛することはない」ってラブラブハッピーエンドへの常套句じゃなかったんですか!?
「では、そのまま破り捨てていただけますか?」
「……え? いいの?」
思っていた内容ではなかったことに安堵しながらそう問いかける。
「はい。あれは俺からアリーチェ様をいつでも解放出来るようにと用意していたものですから」
「解放……」
「でも、もう必要はないですよね?」
にこりと笑顔でそう言ったコルンに私は大きく頷いた。
「ない! ないです!!」
「ははっ、俺は思っていたよりもずっと好かれていたのですね」
「気付いてなかったとしたらコルンだけよ」
ホッとしながらそう返事をすると、繋いでいた手を軽く引かれて彼の腕の中へと飛び込んでしまう。
“!?”
驚いていると、そんな私の耳元に彼が口元を寄せた。
「アリーチェ様も、どうか俺からも凄く好かれているのだと実感してくださいね」
「は、はひ……」
僅かに上擦ったように、吐息混じりにそんなことを口にされて私の全身から力が抜け、私は情けなくもその場にへたり込んでしまった。
もちろん真っ赤な顔を隠すことも出来ずに、である。
きっとこれからの私たちにはまだまだいろいろなことがあるのだろう。
「……え? いいの?」
思っていた内容ではなかったことに安堵しながらそう問いかける。
「はい。あれは俺からアリーチェ様をいつでも解放出来るようにと用意していたものですから」
「解放……」
「でも、もう必要はないですよね?」
にこりと笑顔でそう言ったコルンに私は大きく頷いた。
「ない! ないです!!」
「ははっ、俺は思っていたよりもずっと好かれていたのですね」
「気付いてなかったとしたらコルンだけよ」
ホッとしながらそう返事をすると、繋いでいた手を軽く引かれて彼の腕の中へと飛び込んでしまう。
“!?”
驚いていると、そんな私の耳元に彼が口元を寄せた。
「アリーチェ様も、どうか俺からも凄く好かれているのだと実感してくださいね」
「は、はひ……」
僅かに上擦ったように、吐息混じりにそんなことを口にされて私の全身から力が抜け、私は情けなくもその場にへたり込んでしまった。
もちろん真っ赤な顔を隠すことも出来ずに、である。
きっとこれからの私たちにはまだまだいろいろなことがあるのだろう。