「君を愛することはない」ってラブラブハッピーエンドへの常套句じゃなかったんですか!?
 この腕を外してしまったら、今まで誰にも晒して来なかった尖りも何もかも全て見られてしまう。
 そう思うと、今隠しても仕方ないとわかっていながらなかなか腕が外せない。

 だがそんな私の腕をそっと指先でなぞったコルンが、ゆっくりと口を開き私の名前を呼んだ。

「アリーチェ」
「……っ、も、恥ずかしいのに」

 ただ名前を呼ばれただけ。
 けれどまるで「見たい」と言われているような錯覚に陥り体中が熱くなった私は、観念したかのようにそっと腕を外し彼の眼前にさらけ出した。

「凄く綺麗だ」
「なら良かっ……、ぁっ」

 ふるりと揺れる胸へとコルンの視線が流れ、まるで下から持ち上げるように胸が揉まれる。
 ふにふにと感触を確かめるように揉んでいた彼の人差し指の指先が僅かに動き私の先端を掠めると、僅かに上擦った声が私から漏れた。

「敏感なんだな」
「やっ、そんなことっ、ひぁ……! あ、あんっ」

 両手の人差し指で両方の先端を引っ掻くようにカリカリと刺激し、芯を持ち始めた乳首をクリクリと捏ねられる。
 
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