「君を愛することはない」ってラブラブハッピーエンドへの常套句じゃなかったんですか!?
 苦しいくらいの口付けに夢中で私も舌を動かしていると、突如ずるりと全て抜けそうなくらい引き抜かれ、再びばちゅんと腰を打ち付けられた。

「あッ、はぁ……んッ」

 徐々に速度をあげる抽挿。
 口もナカも溶けそうなほど交わりあい、ぐちゅぐちゅと音を部屋へと響かせる。

 腰を掴まれ想いをぶつけるように強く揺すられると、さっきまでとはまた違うところがゴリゴリと抉られた。

「あ、んっ、や、だめっ、あぁんっ」
「ごめん、止まれな……ッ」
「ひぁあ!」

 パンパンと肌同士がぶつかる卑猥な音がし、奥を何度も突かれると痛みの中に段々と快感が増える。

 膣壁を強く擦られ、激しく腰が打ち付けられる度に胸が大きく揺れると、動く胸を捕まえるように鷲掴みされた。

 その少し荒々しい手付きにすら感じ、私は嬌声をあげる。

「可愛い、アリーチェ、俺の……!」
「あんっ、やっ、何かくるのっ、あぁん、やだぁ、なんで、気持ちい、のぉ……っ」
「くっ」

 ばちゅんと最奥を貫き、深く深くを抉られる。

“痛いのに、気持ちいい……!”

 彼のモノで突かれる度に快感が走り、瞳の奥がチカチカと瞬いた。
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