君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜
ソファから起き上がろうとした時には、私の体の上に朔弥さんが乗っていた。腕をソファに縫い付けられて動きを完全に封じられる。

「や、やめてください!嫌!」

恐怖とパニックで涙が溢れる中、朔弥さんは光のない目で私を見つめた。そしてブツブツと言う。

「許さない。結婚しないなんて、絶対にそんなこと許さない。小さい頃からずっと美羽を見てきたんだ。小さい頃から結婚の約束をしてるんだ。絶対にお嫁さんになってもらう。無理矢理にでも。どんな手を使ってでも」

朔弥さんの手が私の体に触れる。そして朔弥さんの顔が近付いてきた。目を思わず強く閉じると瞼に柔らかい感触がした。瞼にキスをされている、そう気付いて手に力を入れるものの、拘束から逃れられない。

私の服がゆっくりと脱がされていった。その際に朔弥さんが耳元で囁く。

「赤いフリージアと白いフリージアの花言葉はね純潔なんだよ。僕が今一番ほしいもの、美羽はくれるでしょ?」
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