君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜
(外に出られる!)
そう思ってドアノブに晴れた瞬間、バチッと大きな音と共に手に痛みが走る。悲鳴を上げてその場に座り込んでしまった。
「な、何……」
手のひらがジンジンと痛みを発している。手のひらを見ると赤く腫れ上がっていた。電流だ。ドアノブには電流が流されている。その時、「勝手に外に行こうとしたらダメでしょ」と後ろから声が聞こえてくる。振り返ると、見知らぬ男の人が笑顔で立っていた。
「あ、あなたは……」
「彼氏の名前を忘れちゃったの?僕の名前は紫音(しおん)だよ〜」
恐怖で動けなくなる。彼氏?私に彼氏なんていない。紫音さんはゆっくりと近付いてくる。逃げようと後ずさるものの、背中はすぐにドアにぶつかってしまう。ドアノブに触れればまた怪我をする。逃げ場はない。
「手当てしなくちゃね」
紫音さんはそう言い、私を抱き上げた。そしてそのまま迷うことなく廊下を歩き、リビングと思われる部屋に入る。広々としたリビングの窓からは大都会が広がっている。ここは高層マンションなのだということだけはわかった。
そう思ってドアノブに晴れた瞬間、バチッと大きな音と共に手に痛みが走る。悲鳴を上げてその場に座り込んでしまった。
「な、何……」
手のひらがジンジンと痛みを発している。手のひらを見ると赤く腫れ上がっていた。電流だ。ドアノブには電流が流されている。その時、「勝手に外に行こうとしたらダメでしょ」と後ろから声が聞こえてくる。振り返ると、見知らぬ男の人が笑顔で立っていた。
「あ、あなたは……」
「彼氏の名前を忘れちゃったの?僕の名前は紫音(しおん)だよ〜」
恐怖で動けなくなる。彼氏?私に彼氏なんていない。紫音さんはゆっくりと近付いてくる。逃げようと後ずさるものの、背中はすぐにドアにぶつかってしまう。ドアノブに触れればまた怪我をする。逃げ場はない。
「手当てしなくちゃね」
紫音さんはそう言い、私を抱き上げた。そしてそのまま迷うことなく廊下を歩き、リビングと思われる部屋に入る。広々としたリビングの窓からは大都会が広がっている。ここは高層マンションなのだということだけはわかった。