君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜
魔法なんてないから
突然だが、私にはとってもかっこいい彼氏がいる。一学年上の佐倉(さくら)先輩だ。陸上部のエースでイケメン。運動だけじゃなくて勉強もできる。少女漫画のヒーローみたいな人だ。
佐倉先輩のファンはたくさんいて、私もその一人だった。叶うはずのない恋を胸の中に閉じ込めていた。でも、佐倉先輩は私に「好きだ」と言ってくれた。何十人もの女の子の中から私を選んでくれた。それが今まで生きていた中ですごく幸せなんだ。
(あっ、このリップ可愛い)
休日、一人でショッピングをしていると可愛いリップを見つけた。佐倉先輩の彼女として相応わしい女の子になりたいとおしゃれも頑張って勉強中。
(買おうかな……。どうしよう……)
お店の前で考えていると、「莉愛(りあ)?こんなところで何してんの?」と声をかけられる。振り返ると同じ美術部の聖(ひじり)くんが立っていた。
「聖くん!このリップ、買おうか迷っててさ〜」
「このリップ、莉愛に似合いそうな色だね」
佐倉先輩のファンはたくさんいて、私もその一人だった。叶うはずのない恋を胸の中に閉じ込めていた。でも、佐倉先輩は私に「好きだ」と言ってくれた。何十人もの女の子の中から私を選んでくれた。それが今まで生きていた中ですごく幸せなんだ。
(あっ、このリップ可愛い)
休日、一人でショッピングをしていると可愛いリップを見つけた。佐倉先輩の彼女として相応わしい女の子になりたいとおしゃれも頑張って勉強中。
(買おうかな……。どうしよう……)
お店の前で考えていると、「莉愛(りあ)?こんなところで何してんの?」と声をかけられる。振り返ると同じ美術部の聖(ひじり)くんが立っていた。
「聖くん!このリップ、買おうか迷っててさ〜」
「このリップ、莉愛に似合いそうな色だね」