君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜
「な、何で……こんな……」

息ができなくなっていく。痛い。血が滴り落ちていくのがわかる。膝を床についてしまった私に、聖くんはボーガンを捨てて近付いてきた。そして大きな両手が私の頰を包む。

「僕はずっと君が好きだった。でも君は先輩と付き合うことを決めた。この世界に魔法はない。莉愛と先輩を引き離すことはできない。なら、莉愛を殺すしかないって思ったんだ」

視界が歪んでいく。聖くんは私に笑いかけた。

「安心して。僕もすぐに逝くから」

この結末は、彼にとってはハッピーエンドなのだろう。












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