君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜
「やった!」
顔に笑みが浮かぶ。このドアを開ければ自由だ。幸い、ドアには変な細工はされていなさそうだし。
ドアノブに手をかけようとした時、ドアが先に開いた。顔を上げると頰を紅潮させた翠さんが立っている。驚きで私はその場に尻もちをついてしまった。
「もう少しだったのに、残念だったね」
翠さんは笑顔でそう言う。尻もちをついた状態で後ずさる。翠さんは家の中へ入って来た。そして鍵をしっかりと閉める。
「逃げようと頑張ってたね。でも絶対に逃がさないよ」
翠さんがゆっくりと近付いてくる。怖くて体が震えていく。嫌。嫌だ。でも逃げることはできない。
翠さんの手が私を捕らえた。抱き上げられてまたあの部屋に連れて行かれる。頰が濡れていることに気付いた。私はいつから泣いていたんだろう。
「その顔、すごくいいね。音羽はどんな表情でもすごく綺麗だ。だから誰にも見せたくないんだよ。それをわかってくれないかな?」
顔に笑みが浮かぶ。このドアを開ければ自由だ。幸い、ドアには変な細工はされていなさそうだし。
ドアノブに手をかけようとした時、ドアが先に開いた。顔を上げると頰を紅潮させた翠さんが立っている。驚きで私はその場に尻もちをついてしまった。
「もう少しだったのに、残念だったね」
翠さんは笑顔でそう言う。尻もちをついた状態で後ずさる。翠さんは家の中へ入って来た。そして鍵をしっかりと閉める。
「逃げようと頑張ってたね。でも絶対に逃がさないよ」
翠さんがゆっくりと近付いてくる。怖くて体が震えていく。嫌。嫌だ。でも逃げることはできない。
翠さんの手が私を捕らえた。抱き上げられてまたあの部屋に連れて行かれる。頰が濡れていることに気付いた。私はいつから泣いていたんだろう。
「その顔、すごくいいね。音羽はどんな表情でもすごく綺麗だ。だから誰にも見せたくないんだよ。それをわかってくれないかな?」