君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜
ルビー
「はい。これ、プレゼント」
デートの帰り間際、彼氏の朝日(あさひ)が手渡してきたリボンのついた箱に、私は顔が引き攣りそうになった。今日は何かの記念日でも、私の誕生日でもない。
「あ、ありがとう。開けてもいい?」
「もちろん!彩葉(いろは)に似合うと思って買ったんだ」
リボンを解いて箱を開ける。そこに入っていたのはネックレスだった。ルビーの入った綺麗なネックレス。社会人一年目がつけるには不釣り合いな気がする……。
「ルビーは彩葉の誕生石でしょ?」
「そ、そうだけど」
「つけてあげる!」
ネックレスを奪われて、朝日が私の背後に回る。慣れた手つきで朝日はネックレスをつけた。ズッシリと体が重くなったような気がする。このルビー、イミテーションじゃなくて本物だ。
「彩葉、よく似合ってるよ」
「あ、ありがとう」
朝日が私にキスを落とす。私はただ辿々しくお礼を言うことしかできなかった。
デートの帰り間際、彼氏の朝日(あさひ)が手渡してきたリボンのついた箱に、私は顔が引き攣りそうになった。今日は何かの記念日でも、私の誕生日でもない。
「あ、ありがとう。開けてもいい?」
「もちろん!彩葉(いろは)に似合うと思って買ったんだ」
リボンを解いて箱を開ける。そこに入っていたのはネックレスだった。ルビーの入った綺麗なネックレス。社会人一年目がつけるには不釣り合いな気がする……。
「ルビーは彩葉の誕生石でしょ?」
「そ、そうだけど」
「つけてあげる!」
ネックレスを奪われて、朝日が私の背後に回る。慣れた手つきで朝日はネックレスをつけた。ズッシリと体が重くなったような気がする。このルビー、イミテーションじゃなくて本物だ。
「彩葉、よく似合ってるよ」
「あ、ありがとう」
朝日が私にキスを落とす。私はただ辿々しくお礼を言うことしかできなかった。