君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜
「彩葉?どうしたの?」
首元で揺れるネックレスに固まってしまっている私に朝日が話しかけてくる。このままだとダメだ。ちゃんと伝えなきゃ。拳を握り締めて覚悟を決める。
「朝日、もうプレゼントは誕生日の時だけでいいよ。こんな高そうなもの毎回のようにはいらない。あとデートの時に毎回お金出さなくていいよ。割り勘にしよ。その方がいいと思う」
朝日は何も言わない。その顔から幸せそうな笑みが変えて、まるで人形のガラス細工でできたような感情のない瞳がこちらを見つめている。唇が微かに動いているものの、何を言っているのかわからない。
「朝日?」
具合でも悪くなったのだろうか。心配になり手を伸ばす。刹那、強く手を掴まれた。今までこんなに強く掴まれたことはなかった。痛みに顔を顰める。
「朝日、痛いよ!ちょっと離して……」
「どうして喜んでくれないの?」
やっと聞こえた朝日の声は、ゾッとするほど冷たかった。空気が凍り付いていく。私たちの周りだけ季節が変わってしまったかのように思えた。
首元で揺れるネックレスに固まってしまっている私に朝日が話しかけてくる。このままだとダメだ。ちゃんと伝えなきゃ。拳を握り締めて覚悟を決める。
「朝日、もうプレゼントは誕生日の時だけでいいよ。こんな高そうなもの毎回のようにはいらない。あとデートの時に毎回お金出さなくていいよ。割り勘にしよ。その方がいいと思う」
朝日は何も言わない。その顔から幸せそうな笑みが変えて、まるで人形のガラス細工でできたような感情のない瞳がこちらを見つめている。唇が微かに動いているものの、何を言っているのかわからない。
「朝日?」
具合でも悪くなったのだろうか。心配になり手を伸ばす。刹那、強く手を掴まれた。今までこんなに強く掴まれたことはなかった。痛みに顔を顰める。
「朝日、痛いよ!ちょっと離して……」
「どうして喜んでくれないの?」
やっと聞こえた朝日の声は、ゾッとするほど冷たかった。空気が凍り付いていく。私たちの周りだけ季節が変わってしまったかのように思えた。