君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜
数分経っただろうか。ようやく唇が離れた頃には、私は体に力が入らなくてボウッとしていた。もう抵抗する気力はない。

男は腕時計を見た。そして私に微笑みかける。

「もう真夜中だ。三葉は疲れてるでしょ?朝までゆっくり休みな。新居にちゃんと連れて行ってあげるからね」

男はそう言った後、口の中に何か錠剤を含んだ。そして再び私にキスをする。私の口の中に男の舌と錠剤が入り込んできた。錠剤は一瞬で口の中で解け、対抗する暇を与えなかった。

(……すごく、眠い……)

男にキスをされながら、私は夢の世界へと落ちていった。











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