君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜
「一花さん。私、やっぱりあなたのことを忘れられないようです。なので私の花嫁になっていただけませんか?」
気まずい空気の中告白が響く。胡桃さんは真剣な顔をしていた。告白をされるのは二度目だ。一度目は結婚式の準備を始めた頃にされて、きっぱり断った。
「胡桃さん、私は揚羽のものです。揚羽だけの花嫁なんです」
私はそう言って断る。でも胡桃さんは「そうですよね」と言ってくれなかった。暗い瞳でこちらを見ている。
「違います。あなたは私のものです。私だけの花嫁なんです」
その目に恐怖を感じて後ずさる。胡桃さんはゆっくりと近付いてきた。何?何をする気?
「やめて!!来ないで!!誰か……!!」
大声を出したその瞬間、首筋に衝撃が走って私は意識を失った。
目を覚ました時、初めに視界に映ったのは美しいステンドグラスだった。体を起こすと私はプリンセスラインのドレスからスレンダーラインのシンプルなデザインのドレスに着替えさせられていた。そして傍に置かれたブーケは色とりどりのものではなく、胡桃さんが持って来た薔薇のブーケになっている。
「ここは……」
「私たちの結婚式場です。誰もこの場所は知りませんよ」
気まずい空気の中告白が響く。胡桃さんは真剣な顔をしていた。告白をされるのは二度目だ。一度目は結婚式の準備を始めた頃にされて、きっぱり断った。
「胡桃さん、私は揚羽のものです。揚羽だけの花嫁なんです」
私はそう言って断る。でも胡桃さんは「そうですよね」と言ってくれなかった。暗い瞳でこちらを見ている。
「違います。あなたは私のものです。私だけの花嫁なんです」
その目に恐怖を感じて後ずさる。胡桃さんはゆっくりと近付いてきた。何?何をする気?
「やめて!!来ないで!!誰か……!!」
大声を出したその瞬間、首筋に衝撃が走って私は意識を失った。
目を覚ました時、初めに視界に映ったのは美しいステンドグラスだった。体を起こすと私はプリンセスラインのドレスからスレンダーラインのシンプルなデザインのドレスに着替えさせられていた。そして傍に置かれたブーケは色とりどりのものではなく、胡桃さんが持って来た薔薇のブーケになっている。
「ここは……」
「私たちの結婚式場です。誰もこの場所は知りませんよ」