君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜
カンタレラ
『渚(なぎさ)!明日のデート楽しみだね!』
彼氏の裕樹(ゆうき)からLINEが送られてくる。普通なら、彼氏からこんなLINEを貰ったら胸が弾んで眠れなくなるものなのかもしれない。でも、私の胸は重く沈んでいく。明日なんて来てほしくない。
「嫌だなぁ……」
そう呟きながら私は明日着ていく予定の服を見る。友達と買い物に行った時に買った水色のワンピース。フリルはほとんどなくシンプルなデザインだ。メイクも友達の遊ぶ時よりナチュラルにする予定。
「何も言われないといいけど」
そう呟き、私はベッドの中に入った。目を閉じて裕樹と付き合い始めた時のことを思い出す。
裕樹は私より三つ歳上で、私の通う大学のサークルのOBだった。OBとの交流会で出会った裕樹に一目惚れをして、連絡先を交換してもらったのがきっかけだった。
二人で色んなところに出掛けて、知り合って半年くらいで正式にお付き合いが始まって。お付き合いが始まるまでは裕樹に会うのが本当に楽しかったな……。
考え事をしている間に朝になって、私は着替えとメイクなどを済ませる。身支度を済ませてから家を出た。今日は映画デートだ。友達から二枚割引チケットを貰ったから。
彼氏の裕樹(ゆうき)からLINEが送られてくる。普通なら、彼氏からこんなLINEを貰ったら胸が弾んで眠れなくなるものなのかもしれない。でも、私の胸は重く沈んでいく。明日なんて来てほしくない。
「嫌だなぁ……」
そう呟きながら私は明日着ていく予定の服を見る。友達と買い物に行った時に買った水色のワンピース。フリルはほとんどなくシンプルなデザインだ。メイクも友達の遊ぶ時よりナチュラルにする予定。
「何も言われないといいけど」
そう呟き、私はベッドの中に入った。目を閉じて裕樹と付き合い始めた時のことを思い出す。
裕樹は私より三つ歳上で、私の通う大学のサークルのOBだった。OBとの交流会で出会った裕樹に一目惚れをして、連絡先を交換してもらったのがきっかけだった。
二人で色んなところに出掛けて、知り合って半年くらいで正式にお付き合いが始まって。お付き合いが始まるまでは裕樹に会うのが本当に楽しかったな……。
考え事をしている間に朝になって、私は着替えとメイクなどを済ませる。身支度を済ませてから家を出た。今日は映画デートだ。友達から二枚割引チケットを貰ったから。