君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜
君に似合うのは
私には誰にも言えない秘密がある。それは、親友にも親にも言えない大きな秘密だ。その秘密を共有しているのはたった一人だけ。

「結衣(ゆい)〜!昨日の新曲マジで神じゃなかった?もうみーくんがかっこよすぎて寝れなかったよ〜!」

大学の講義室に入ると、友達の舞(まい)が興奮気味に話しかけてくる。でも興奮するのも無理はない。私もすぐに「確かに神だった!」と返した。

私と舞はとある歌い手グループのリスナーだ。その歌い手グループの名前は「あにまるプリンス」。略してあにプリ。メンバーは六人でライブチケットは即完売するほど人気のグループだ。

青担当のみーが舞の推しだ。そして私はーーー。

スマホにLINEが届く。LINEを送ってきたのは幼なじみの翔(しょう)。翔は私とは別の大学に通っていて、誰にも言っていないけど付き合ってる。そしてーーー。

『あにプリ新曲どうだった?』

翔はあにプリのリーダーで紫担当のレイだ。翔は昔から歌が上手で、高校生の頃から歌い手を始めた。そして今や人気グループのリーダーとなっている。

『最高だったよ〜!かっこよかった!』
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