君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜
そう送りつつ、今日のネイルの写真も送る。今日のネイルの色は紫。レイのイメージカラーだ。

『おっ!俺の色!』

翔の嬉しそうな顔が浮かぶ。でも私は翔にすら内緒にしていることがある。それは、私が本当に推しているのはレイじゃなくて黄色担当のコッコだってこと。

一人暮らしをしている部屋には、レイのグッズよりもコッコのグッズの方が圧倒的に多いし、服も紫より黄色が多い。レイのクールな歌声も好きなんだけど、コッコの優しく歌声が一番癒されるんだよね……。

(あっ!そういえば今日はあれが届くんだった!)

夕方に配送をお願いしている商品に私の胸が高鳴っていく。あにプリがとある化粧品メーカーとコラボしたアイシャドウが今日から発売される。翔から事前にレイのアイシャドウは貰っていたんだけど、コッコのアイシャドウが可愛くてどうしてもほしかったんだよね。だから注文したんだ。

「楽しみだな〜」

そうポツリと呟くと、舞が「もしかしてアイシャドウ?」と反応する。どうやら舞もみーのアイシャドウを注文したようだ。二人で講義が始まるまでずっと推しについて話していた。
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