君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜
「あんまり鎖、引っ張っちゃダメだよ。手錠で擦れて傷になっちゃう」

すでに赤くなり始めている私の手を男の人は触る。ピリッと痛みが走って顔を顰めると、男の人は少し考えて言う。

「鎖、新しくしよっか。手錠とか足枷とか内側にクッションが入ってるやつ。そうしたら引っ張っても傷がつかないよ」

この人は私を絶対に逃がそうとしない。頑丈な鎖で私をいつまでもこの場所に縛り付ける。死ぬまで永遠に……。

「嫌……」

そう呟いたところで、私に鎖がつけられるのは決定事項なのだ。また頰を涙が伝った。
















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