君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜
「お菓子にも花みたいに意味が込められているやつがあるんだ。カップケーキのお菓子言葉は「あなたは特別な人」だよ。俺、寧々ちゃんのことが好きなんだ!」
予想外の告白だった。カップケーキを喉に詰まらせそうになる。カップケーキを飲み込んだ後、私は「ごめんなさい」と告白を断った。
「私、彼氏がいるの。だからその気持ちには応えられない」
そう私が口にすると、旬くんの雰囲気が一瞬にして変わった。その顔から表情が消えて、どこか冷たい空気が漂う。
「なら、寧々ちゃんを無理やり奪うね」
そう旬くんが言った刹那、私の体が熱くなっていく。その熱に驚いて逃げられない。荒い息を吐きながら何が起きたのかと旬くんに目で訊ねる。彼は今度は楽しそうに笑った。
「彼氏がいること知ってたよ。だからカップケーキにちょっとお薬を入れたんだ。寧々ちゃんを奪うためのお薬」
「なっ……!」
旬くんが私の唇を奪う。好きでもない人に触れられるなんて、通常ならば抵抗するはずだ。なのに熱くなったこの体は旬くんを大人しく受け入れている。むしろ自分から唇を重ねてーーー。
「好きだよ」
その言葉は、愛の告白ではなく呪いのようだった。
予想外の告白だった。カップケーキを喉に詰まらせそうになる。カップケーキを飲み込んだ後、私は「ごめんなさい」と告白を断った。
「私、彼氏がいるの。だからその気持ちには応えられない」
そう私が口にすると、旬くんの雰囲気が一瞬にして変わった。その顔から表情が消えて、どこか冷たい空気が漂う。
「なら、寧々ちゃんを無理やり奪うね」
そう旬くんが言った刹那、私の体が熱くなっていく。その熱に驚いて逃げられない。荒い息を吐きながら何が起きたのかと旬くんに目で訊ねる。彼は今度は楽しそうに笑った。
「彼氏がいること知ってたよ。だからカップケーキにちょっとお薬を入れたんだ。寧々ちゃんを奪うためのお薬」
「なっ……!」
旬くんが私の唇を奪う。好きでもない人に触れられるなんて、通常ならば抵抗するはずだ。なのに熱くなったこの体は旬くんを大人しく受け入れている。むしろ自分から唇を重ねてーーー。
「好きだよ」
その言葉は、愛の告白ではなく呪いのようだった。