君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜
死神
『昨夜未明、神奈川県横浜市の踏み切りで一人の男性が死亡しました。男性の名前はーーー』
ニュースの内容が頭から抜けていく。画面に映し出された名前は私が告白をOKした人だった。私が何度目かわからない恋に落ちた相手だった。
彼は電車が来ている中、踏み切りに飛び込んだらしい。でも私はこれが事故じゃないことを知っている。あいつの仕業だ!
スマホを取り出し、電話をかける。すぐに相手は電話に出た。すぐに『美鈴(みすず)ちゃん!!』と忌々しい声が聞こえてくる。
『うわぁ〜、美鈴ちゃんから電話なんて嬉しいな。ひょっとしてデートのお誘い?』
「私があんたを誘うわけないでしょ。昨日の踏み切りの事故について聞きたいの!」
声を荒げながら泣いてしまいそうになる。私の恋はいつもこうだ。不幸な死で強制的に終わってしまう。でもこいつの前で絶対に泣きたくない。唇を噛み締めて堪える。
『いいよ。お話ししよう。迎えの車を美鈴ちゃんの家に送るね』
私は返事もせずに電話を切る。嫌悪感だけが胸の中に残った。これからあいつと話さなくてはならない。顔を見なくてはならない。嫌だけど仕方ない。
ニュースの内容が頭から抜けていく。画面に映し出された名前は私が告白をOKした人だった。私が何度目かわからない恋に落ちた相手だった。
彼は電車が来ている中、踏み切りに飛び込んだらしい。でも私はこれが事故じゃないことを知っている。あいつの仕業だ!
スマホを取り出し、電話をかける。すぐに相手は電話に出た。すぐに『美鈴(みすず)ちゃん!!』と忌々しい声が聞こえてくる。
『うわぁ〜、美鈴ちゃんから電話なんて嬉しいな。ひょっとしてデートのお誘い?』
「私があんたを誘うわけないでしょ。昨日の踏み切りの事故について聞きたいの!」
声を荒げながら泣いてしまいそうになる。私の恋はいつもこうだ。不幸な死で強制的に終わってしまう。でもこいつの前で絶対に泣きたくない。唇を噛み締めて堪える。
『いいよ。お話ししよう。迎えの車を美鈴ちゃんの家に送るね』
私は返事もせずに電話を切る。嫌悪感だけが胸の中に残った。これからあいつと話さなくてはならない。顔を見なくてはならない。嫌だけど仕方ない。