君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜

「未来、可愛いね。綺麗だね」

研二さんは大人しく膝の上に座る私を撫で、時折り頭にキスを落としてくる。まるで愛玩動物にでもなった気分だ。でもそれにももう慣れてしまった。

「髪もしっかりお手入れしてあるから綺麗だね。この手も、この足も、何もかも綺麗だよ」

研二さんが髪を撫でる。一度も染めたことのない黒い髪はサラサラで艶々。監禁されてから研二さんにヘアオイルをされたり、体にもボディオイルを塗られたりとケアを散々されているので、監禁前と比べて確かに綺麗になったかもしれない。

「……ありがとう、ございます」

とりあえずお礼を言う。研二さんは満足げに笑った後、私の手を取った。ここに来てから家事なども何もしておらず、ケアをただされているだけなので手はハンドモデルをできるんじゃないかと思うほど綺麗だ。爪にもオイルが塗られている。

「そうだ！今日はマニキュア塗ってあげよう。綺麗な未来の手がさらに綺麗になるよ！」