君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜
寂しそうにする前くんを励まそうと、明るい声で私は言う。お互いの連絡はとっくに交換してあるし、離れたっていつでも繋がっている。大丈夫。そう前くんに言い聞かせた。
「可愛い弟みたいな前くんを放っておくわけないでしょ?大学が長期休みになったら絶対にここに来るって約束するよ」
「美波さん……」
前くんの目が潤む。可愛いなぁ〜。私は一人っ子だから弟ができたみたいでこの夏は特別楽しかったんだよね。一緒に海で遊んだり、アイスを食べたり、花火をしたり……。思い出が次々と頭に浮かぶ。
「美波さん。喉乾きませんか?僕、麦茶持って来てるんです」
前くんが水筒を出した。暑いせいで喉は乾いている。水筒を持って来るのを忘れたので、前くんの麦茶をわけてもらうことにした。
「ごめんね〜。いただきます」
冷えた麦茶はとてもおいしい。でもすぐにおかしいと思った。体に力が入らない。手足が痺れる。
「な、に……?」
前くんを見た。前くんは無表情でこちらを見ている。
「可愛い弟みたいな前くんを放っておくわけないでしょ?大学が長期休みになったら絶対にここに来るって約束するよ」
「美波さん……」
前くんの目が潤む。可愛いなぁ〜。私は一人っ子だから弟ができたみたいでこの夏は特別楽しかったんだよね。一緒に海で遊んだり、アイスを食べたり、花火をしたり……。思い出が次々と頭に浮かぶ。
「美波さん。喉乾きませんか?僕、麦茶持って来てるんです」
前くんが水筒を出した。暑いせいで喉は乾いている。水筒を持って来るのを忘れたので、前くんの麦茶をわけてもらうことにした。
「ごめんね〜。いただきます」
冷えた麦茶はとてもおいしい。でもすぐにおかしいと思った。体に力が入らない。手足が痺れる。
「な、に……?」
前くんを見た。前くんは無表情でこちらを見ている。