君は僕のもの〜ヤンデレ短編集〜
嘘吐き
私の通う高校には、学年問わず人気の男の子がいる。それが同じクラスの夏樹(なつき)くんだ。
サッカー部の期待のエースで勉強も運動もできる。そして芸能人かと思うほど華やかな顔立ちと、誰にでも優しく低姿勢な性格。少女漫画から飛び出してきた憧れの王子様って感じ。
女の子はみんな彼に夢中で、ファンクラブまで作られている。そのファンクラブには他校の女の子まで入会しているとか。
そんな夏樹くんが部活をしていると、グラウンドには女の子がたくさん集まってくる。みんな歓声を上げて夏樹くんを応援してる。その声が二階の教室まで響いてきていた。
「夏樹く〜ん!」
「ナイスシュート!」
誰かが声を上げるたび、夏樹くんはその子に向かって笑顔で手を振る。笑顔を向けられたその女の子は顔を真っ赤にして喜んでる。まるでアイドルのファンサだ。
「……いいな」
ポツリと呟く。私もこんな遠い教室じゃなくて、グラウンドで応援したい。声を上げたい。ファンサしてもらいたい。ーーーそう、私は夏樹くんが好きな女の子の一人だ。
サッカー部の期待のエースで勉強も運動もできる。そして芸能人かと思うほど華やかな顔立ちと、誰にでも優しく低姿勢な性格。少女漫画から飛び出してきた憧れの王子様って感じ。
女の子はみんな彼に夢中で、ファンクラブまで作られている。そのファンクラブには他校の女の子まで入会しているとか。
そんな夏樹くんが部活をしていると、グラウンドには女の子がたくさん集まってくる。みんな歓声を上げて夏樹くんを応援してる。その声が二階の教室まで響いてきていた。
「夏樹く〜ん!」
「ナイスシュート!」
誰かが声を上げるたび、夏樹くんはその子に向かって笑顔で手を振る。笑顔を向けられたその女の子は顔を真っ赤にして喜んでる。まるでアイドルのファンサだ。
「……いいな」
ポツリと呟く。私もこんな遠い教室じゃなくて、グラウンドで応援したい。声を上げたい。ファンサしてもらいたい。ーーーそう、私は夏樹くんが好きな女の子の一人だ。