儚い恋の種

暖かい何かが頬を伝い、私の視界をぼやけさせた。
ぼやけたままの世界で、ジリジリと音を立てて震える「それ」を見つめる。


今にもぽとりと落ちてしまいそうな小さな火の種は次第にしゅわしゅわと音を立てて色とりどりの光を放った。
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