あの夏で待ってる



突然そんなことをいいだした彼は、川の方に降りていく

かに〜とか言ってこっちに見せてくるから

なんとなく、私も下に降りてみる


「ねぇ、」

「どっかで俺らとは違うと思わないとどうしよも無かった・・んだと思う」



それだけ言うと水切りをはじめて、あんまりにも集中してるから

近くに座り込んで水面をみつめてみる

水面に映る2人のかげも少しだけ大きくみえる



「俺ら、付き合ってたよね」

「・・うん」

「ちょっと黙るの辞めてよ。笑」

「小学生だったからね、友達と違うかって言われると微妙だったでしょ」

「まー、それもそうだな」

「うん」

「でも、毎日一緒にいたのは俺だったでしょ」

「ふふ。まぁ、毎日ここにいたんだけだけど、笑」

「ここでよく肉まんも食ったし、水遊びしてずぶ濡れにもなったし
 あ、炭酸爆発させたのもここだ」

「あはは、そうだったね、メントス入れて」

「ほんとに馬鹿だったな、ちょっと考えればやばいこと分かるのに、笑」

「子どもすぎたね、」


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