はないちもんめ

 私達は仲良し五人で、ある空き地に遊びに来ていた。
 仲良し五人というのは、私と亜由美ちゃんと、夏美ちゃんと、佳奈子ちゃんと、由香ちゃんのことだ。

 私達はまだ小学一年生。でも、本当に仲がよくて、いつも一緒にいる。


「ねぇ、何して遊ぶ?」夏美ちゃんが言った。

「何しようか」由香ちゃんも言った。



『それなら、‘はないちもんめ’しない?』



 不意に、誰かが言った。
 私は、「そうだね。はないちもんめしよう」と、賛成した。


 すると、その子はにっ、と微笑んだ。




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