はないちもんめ
私が賛成するのと同時に、他のみんなも賛成した。
「じゃあ、二手に分かれないとね」佳奈子ちゃんが言った。
「ちょうど六人だから、ぴったり三人だね」亜由美ちゃんが数を数えて言った。
子供って、なんて鈍感なんだろう。
もう既に、恐怖が始まっていたというのに、誰も気付かない。
何も気付かないまま、私達は二手に分かれた。
私は、夏美ちゃんと佳奈子ちゃんの三人で手を繋いだ。
前にいる、由香ちゃんと亜由美ちゃんと女の子も三人で手を繋いだ。
「最初は、じゃんけんしよう」私が言う。
そして、私と由香ちゃんでじゃんけんをする。
『じゃーんけーんぽん!』
私がチョキ、亜由美ちゃんがグーで私は負けた。
準備が整ったので、みんなで声を揃えて言った。