星合いの夜が来る前に
「いやー、今年も圧巻だねぇ」
7月初旬の昼休み。
図書室の扉をガラッと開けたとたん。
出入り口付近にいた同じ図書委員の先輩の後ろ姿が、私の視界に飛び込んできた。
先輩の前には、大きな緑色の笹が設置されていて、色とりどりの短冊や七夕飾りが、細い枝にたくさんぶら下がっている。
最初、図書委員のみんなで設置した時は、まだ何も飾られていなかった笹が、いつの間にかここまで盛り盛りに装飾されているなんて。
「すごっ……」
思わず独り言をもらしたその時。先輩が私の声に気付いて振り向いた。
7月初旬の昼休み。
図書室の扉をガラッと開けたとたん。
出入り口付近にいた同じ図書委員の先輩の後ろ姿が、私の視界に飛び込んできた。
先輩の前には、大きな緑色の笹が設置されていて、色とりどりの短冊や七夕飾りが、細い枝にたくさんぶら下がっている。
最初、図書委員のみんなで設置した時は、まだ何も飾られていなかった笹が、いつの間にかここまで盛り盛りに装飾されているなんて。
「すごっ……」
思わず独り言をもらしたその時。先輩が私の声に気付いて振り向いた。