心霊物語 学校の怪談
二つ目は、音楽室で鳴り響くピアノ。
ピアノの発表会を前に死んでしまった女の子が夜な夜なピアノを弾いているらしい。
「これはたぶん、そんなに害はないはずだ」
なぜか聞こうとした時、ピアノの音色が聞こえてきた。
月の光に照らされて、女の子がピアノを弾いている。
それは、とても素晴らしい演奏だった。
私は思わず拍手をすると、女の子はこちらを向いて、お辞儀をした。
そして、白い光に包まれて、消えていった。
「今ので、成仏したの?」
「うん。あの子はただピアノを聴いたほしかっただけなんだと思う。俺たちが聞いてあげたことで満足して、成仏したんだ」
そんなことなんてあるんだ。
七不思議って、そんなに怖くないのかも。
三つ目は、図書室にある呪われた本。
その本には、開いた人の今まで生きてきた過去とこれから起こる未来について書かれている。
ただし、決して最後まで読んではいけない。
最後には、自分の寿命と、死因が書かれている。
それを知ってしまうと、七日以内に死んでしまうという噂だ。
図書室にやってきた。
だが、この膨大な量の本の中から一冊見つけるのにどれだけかかるかわからない。
「一冊ずつ探してたら、時間がなくなっちゃう」
「大丈夫。成海さんが嫌だと思う本を手を取ればいいんだ」
なんだかよくわからないが、嫌だと感じる棚のほうへ行ってみた。
すると、一冊だけ赤黒い本を見つけた。
桐ヶ谷くんが、表紙の上にお札を貼り付けた。
すると、白く光り、消えてしまった。
「当たりだったみたいだね」
私は、一発で見つけられたことに驚いていた。
「なんで私、一発で見つけられたんだろう?」
「成海さんは、悪いものを引き付けやすい体質みたいだから、見つけてくれると思ったんだ」
その言葉に疑問を持ったが、今は先を急がなければならない。
四つ目は、旧校舎にある大鏡だ。
昔、旧校舎が使われていた時に、ある噂があった。
その噂とは、夜中に大鏡の前に立つと、女の子が出てきても鏡の中に引きづりこむというものだ。
これは、気をつけた方がいいかもしれない。
旧校舎の鏡の前までやってきた。
鏡の前に立ってみたが、何も起こる気配はない。
「何も起こらないね」
ただの噂だったのかと離れようとした時、
「成海さん!」
桐ヶ谷くんが叫ぶと同時に、私は腕を掴まれた。
「え⁈何⁈」
後ろにある鏡から腕が出てきて、掴んでいる。
「成海さん、じっとしてて」
そういうと、桐ヶ谷くんは、鏡に向かって、お札を投げた。
ぎゃあああ!!
断末魔が響き、鏡が光った。
「成海さん、大丈夫?」
桐ヶ谷くんが床に座り込んだ私を起こしてくれた。
ピアノの発表会を前に死んでしまった女の子が夜な夜なピアノを弾いているらしい。
「これはたぶん、そんなに害はないはずだ」
なぜか聞こうとした時、ピアノの音色が聞こえてきた。
月の光に照らされて、女の子がピアノを弾いている。
それは、とても素晴らしい演奏だった。
私は思わず拍手をすると、女の子はこちらを向いて、お辞儀をした。
そして、白い光に包まれて、消えていった。
「今ので、成仏したの?」
「うん。あの子はただピアノを聴いたほしかっただけなんだと思う。俺たちが聞いてあげたことで満足して、成仏したんだ」
そんなことなんてあるんだ。
七不思議って、そんなに怖くないのかも。
三つ目は、図書室にある呪われた本。
その本には、開いた人の今まで生きてきた過去とこれから起こる未来について書かれている。
ただし、決して最後まで読んではいけない。
最後には、自分の寿命と、死因が書かれている。
それを知ってしまうと、七日以内に死んでしまうという噂だ。
図書室にやってきた。
だが、この膨大な量の本の中から一冊見つけるのにどれだけかかるかわからない。
「一冊ずつ探してたら、時間がなくなっちゃう」
「大丈夫。成海さんが嫌だと思う本を手を取ればいいんだ」
なんだかよくわからないが、嫌だと感じる棚のほうへ行ってみた。
すると、一冊だけ赤黒い本を見つけた。
桐ヶ谷くんが、表紙の上にお札を貼り付けた。
すると、白く光り、消えてしまった。
「当たりだったみたいだね」
私は、一発で見つけられたことに驚いていた。
「なんで私、一発で見つけられたんだろう?」
「成海さんは、悪いものを引き付けやすい体質みたいだから、見つけてくれると思ったんだ」
その言葉に疑問を持ったが、今は先を急がなければならない。
四つ目は、旧校舎にある大鏡だ。
昔、旧校舎が使われていた時に、ある噂があった。
その噂とは、夜中に大鏡の前に立つと、女の子が出てきても鏡の中に引きづりこむというものだ。
これは、気をつけた方がいいかもしれない。
旧校舎の鏡の前までやってきた。
鏡の前に立ってみたが、何も起こる気配はない。
「何も起こらないね」
ただの噂だったのかと離れようとした時、
「成海さん!」
桐ヶ谷くんが叫ぶと同時に、私は腕を掴まれた。
「え⁈何⁈」
後ろにある鏡から腕が出てきて、掴んでいる。
「成海さん、じっとしてて」
そういうと、桐ヶ谷くんは、鏡に向かって、お札を投げた。
ぎゃあああ!!
断末魔が響き、鏡が光った。
「成海さん、大丈夫?」
桐ヶ谷くんが床に座り込んだ私を起こしてくれた。