花火に思いを込めて
夏休みに入る前の日。

二学期になったら別の学校に転校することになった私は、思い切って、片思いをしていた真紘くんに告白することを決めた。

その日は夏祭りが開催されていた。

「真紘くん、よかったら私と夏祭り行かない?」

「うん。いいよ」

お母さんに浴衣を着せてもらって、夏祭りに向かった。

「真紘くん、お待たせ」

「じゃあ、行こっか」

私たちは、屋台でわたあめを食べたり、射的をやったりして、夏祭りを楽しんだ。

そして最後に花火が上がった。

私は、勇気を出して、真紘くんに告白した。

「あの、私前から真紘くんのことが好きだったの」
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