大嫌いだった

餃子

千鶴「 夜ご飯できたよ 」



食料がそもそも家にそんなになかったからとりあえず弟達が大好きな私お手製の餃子にした。



翠「 わぁっ!千鶴ちゃんお手製の餃子だ! 」


陸「 この餃子は姉ちゃんが皮から全部手作りでやってんだぜ! 」



…なんでアンタが自慢げに言ってるわけ????



凪「 へぇ、すごい 」


と、無表情ながらも心做しか目をらんらんと輝かせている凪さん。


こんな料理でも、



こんなに喜んでもらえるんだ…



千鶴「 さ、さぁ、たんとお食べ 」




「「「「 いただきます 」」」」




凪「 …うまい 」




…口いっぱいに詰め込んで、なんだかリスみたい。




クスッ




凪「 …なんで笑ってんだよ 」





千鶴「 べっつにー? 」





なんだか、距離が近づいたような気がする…




陸「 むっ、イチャイチャするな!! 」





いちゃ…??





蒼「 そうだよ。姉さん、僕のとなりに来て。 」



蒼の隣は、




無理やり沢山ご飯食べさせてくるからな…



千鶴「 …えー、んりょしとく… 」




ガビーン






蒼が特大ショックを受けていた。




そんなこんなで夕食の時間は終わった。




千鶴「 今日は弟たちがごめんなさいぃ… 」




だんまりッッ!!




怒ってらっしゃる!!!



絶対っ(泣)



凪「 …いや、飯、美味かった。 」



へ?



千鶴「 っ、ふふっ、また食べに来てくださいっ! 」



凪「 …あぁ。 」



ツンデレだ…









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