この恋、最後にします。




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「ただいま・・・」




「おう」




「くらげ、手、洗ってらっしゃい。
もう夕飯にしちゃうから」




「うん」と言い、私は父の横顔を見る。




一度帰ろうとした可笑しな私に、ここまで冷静にソファに座れるような父だ。




何も言わなくても察してくれているんだと思い、私は視線を前に戻す。





 
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