この恋、最後にします。




せっかく受かったバイト先にも、もう2か月はいけていない。



実は、実家の母がぎっくり腰になり、仕方なくバイトを急遽お休みしなければいけなかった。



だけど、僕には大学もあるし、就活も本格的に動き始めていたから、バイトをやめざるを得ないと思った。



もちろんくらげに振られても、なんともない顔で出勤するつもりでいたが
振られた瞬間、早くこの恋から引かなければいかないと思った。



だから都合がよかったんだ。



知らない間に歳も21歳になっちゃうし、本当はくらげに祝ってもらいたかった。



だけど、大学3年の夏、僕は呆気なくバイトをやめた。



 
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