この恋、最後にします。
「すみません私・・・」
「早く行ってきなさい、気持ち、まとまったんでしょう?」
「はい」
「神子谷さん、やっと私、神子谷さんのこと助けることできましたね」
「柏木さんには助けられてばっかですよ」
「待ってると思います、成宮くん、神子谷さんのこと」
「あの子、真っすぐだから。きっと大丈夫よ」
「熊井さん、お店で数回会っただけじゃないですか~!」
「いいじゃない、私も混ぜてよ」
「え~~?」
2人の掛け合いに笑うことができ、私は前向きになれていることに気が付く。
「想い、伝えてきます」
そう言い、私は勢いよくその場を飛び出した。
これが最後のチャンス。もう、自分の気持ちに蓋をする理由はない。
好きなのは好き、それだけは分かっているから。