この恋、最後にします。
「おいてんめえ!!!!その手放せよジジイ!!!!!!!!!」
「・・・・!!」
「はあ!!??勝手に入ってきて君はなんなんだ邪魔するなよ!!」
「成宮くん!」
柏木さんは震えた声で叫び、駆け付けた成宮くんの傍に駆け寄る。
「おい、おじさん。相手なら俺がする。だから神子谷さんから離れろ」
「相手~?あんた、ゲイか?あっはっは、悪いがわたしはこの子に用があるんだ。帰ってくれないか?」
「俺も神子谷さんに用がある。だから離せ、な?」
部屋中に緊張感走る。
成宮くんが鈴木(様)と話をしてくれたおかげで、先ほどより力が弱まわっていた。
きた、チャンス。
「アア″ッッ!!!!・・・・ッツ!!」
腕を先ほどと同様振り切り、掴み返したと同時に、鈴木(様)の腕を思いっきり捻ることに成功した。
「残念でした。鈴木様、本日をもってpremier amourのご利用を禁止、と、いたします。
本日まで、どうもありがとうございました」
言い切ったと同時に、成宮くんが呼んでくれたのかパトカーの音が外から聞こえだした。
「んなこと言っていいのかよ!!この乱暴女が!!」
まだまだ元気な鈴木様を睨みつけた後、すぐに家を飛び出す。
「神子谷さん!」
私はこの嫌な空気でしかない部屋から出たくて仕方がなかった。