この恋、最後にします。
「成宮くん」
「なに?」
「今日、返事、させて」
「なんで今日?もしかしてさっき冷たくしたから、それで決めたの」
「違う」
「じゃあなんで今日にs・・・」
みんながトイレに行って、2人きりになったからそう伝えたけど、タイミング間違えたのかもしれない。
男子組がすぐに戻ってくる。
「じゃあ、お願いね」
他の子たちに察せられないように、すぐに距離をとる。
午後18時のゲームセンターは学生たちが帰るそぶりを見せながら笑顔が溢れかえる。
そんな中、私の心はモヤモヤザワザワでいっぱいだった。
もう無理。
恋、したくない。
いつも私の自信のなさのせいで恋から逃げてしまう。
その繰り返しなら、もう、いい。
恋するの、もういい。
ましてや、馬鹿みたい。
なに、5歳年下って。
ばっかみたい。
彼氏も作ったことない、友達止まりの私が恋なんかしてしまえば、相手がかわいそうだ。
こんな私に振り回されるのは。