骨董品店

お守り

私は、片思いをしていた。

相手は、同じ学校の先輩。

でもなかなか進展しない。

どうすれば、先輩を振り向かせることができるだろう?

私はそんなことを考えながら、歩いていた。

ふと気がつくと、見たことがない骨董品店があった。

私は、興味本位で入って見ることにした。

「いらっしゃい」

店の中には、若い女の人がいた。

「あの、ここに恋を成就させることができるものはありますか?」

私は思い切って、尋ねてみた。

「恋愛成就のお守りならあるよ。買っていくかい?」

そう言って、女の人が持ってきたのは、二つのお守りだった。
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