【完結】寵姫と氷の陛下の秘め事。
「……私は、彼女が怖い。……ですが、彼女を野放しのままにするのも怖いのです。きっとまた、彼女の気分によって痛めつけられる人がいると思うと……」
つらそうに眉間に皺を刻み、自分の心を落ち着かせるようにゆっくりと郁を吐くロレーヌは、アナベルに力ない笑みを見せる。
「ですから、陛下が魔物討伐の遠征に向かうとき、王妃イレインに対抗できる人を探すと聞いて驚きました。こんなにも美しい女性を連れてくるとは思わなかったので……」
「うふふ、褒められるのは嬉しいわぁ。これからよろしくお願いしますね、ロレーヌさん」
「ええ、アナベル。あなたを立派な淑女にしてみせますわ」
ロレーヌとアナベルは、見つめ合ったまま笑みを浮かべた。
こうして彼女たちは手を取り合うことになり、それを眺めていたエルヴィスがパン、と手を叩く。
「――では、これからのことを話そうか」
そして、アナベルたちはこれからのことについて話し合う。
紹介の儀までに、やらなくてはいけないことを話し合った。
話し合いは夜遅くまで続いた――……
つらそうに眉間に皺を刻み、自分の心を落ち着かせるようにゆっくりと郁を吐くロレーヌは、アナベルに力ない笑みを見せる。
「ですから、陛下が魔物討伐の遠征に向かうとき、王妃イレインに対抗できる人を探すと聞いて驚きました。こんなにも美しい女性を連れてくるとは思わなかったので……」
「うふふ、褒められるのは嬉しいわぁ。これからよろしくお願いしますね、ロレーヌさん」
「ええ、アナベル。あなたを立派な淑女にしてみせますわ」
ロレーヌとアナベルは、見つめ合ったまま笑みを浮かべた。
こうして彼女たちは手を取り合うことになり、それを眺めていたエルヴィスがパン、と手を叩く。
「――では、これからのことを話そうか」
そして、アナベルたちはこれからのことについて話し合う。
紹介の儀までに、やらなくてはいけないことを話し合った。
話し合いは夜遅くまで続いた――……