【完結】寵姫と氷の陛下の秘め事。
3章:紹介の儀
紹介の儀 1話
キラキラと輝くシャンデリア。色とりどりのドレスを着ている女性たち。
その中に、王妃イレインの姿があった。彼女はソファに座り、紅茶を飲んでいた。
イレインは周りに男性たちも置いていた。護衛の騎士の他にも、イレインに――王妃に近付きたいものが多いから、今がチャンスとばかりに彼女のもとに集まっているからだ。
彼女に近付きたい男性たちは、様々な内容の話を口にして、彼女を楽しませる。
その様子を扇子で口元を隠しながら聞いていたイレインだが――ざわざわと、人々のざわめきが大きくなった。
重々しい扉が開かれ、ダヴィドにエスコートされた見目麗しい美女――……アナベルが会場に足を踏み入れたのだ。
身体のラインを強調するようなシュミーズドレスに、温かそうなケープを羽織っている。
さらに、アイスブルーのダイヤモンドのイヤリングとネックレスを身につけていた。
――エルヴィスの目の色だ。アイスブルーのダイヤモンドの石言葉は『永遠』と『幸せ』ということに気付いた貴族たちは、彼が彼女のことをとても大切に想っていることを察する。
ダヴィドとアナベルがイレインの前に立つ。
イレインは目元を細めダヴィドを見つめたあと、睨むようにアナベルに視線を向けた。
射貫くような眼光に、アナベルはふわりと微笑んでみせた。
その中に、王妃イレインの姿があった。彼女はソファに座り、紅茶を飲んでいた。
イレインは周りに男性たちも置いていた。護衛の騎士の他にも、イレインに――王妃に近付きたいものが多いから、今がチャンスとばかりに彼女のもとに集まっているからだ。
彼女に近付きたい男性たちは、様々な内容の話を口にして、彼女を楽しませる。
その様子を扇子で口元を隠しながら聞いていたイレインだが――ざわざわと、人々のざわめきが大きくなった。
重々しい扉が開かれ、ダヴィドにエスコートされた見目麗しい美女――……アナベルが会場に足を踏み入れたのだ。
身体のラインを強調するようなシュミーズドレスに、温かそうなケープを羽織っている。
さらに、アイスブルーのダイヤモンドのイヤリングとネックレスを身につけていた。
――エルヴィスの目の色だ。アイスブルーのダイヤモンドの石言葉は『永遠』と『幸せ』ということに気付いた貴族たちは、彼が彼女のことをとても大切に想っていることを察する。
ダヴィドとアナベルがイレインの前に立つ。
イレインは目元を細めダヴィドを見つめたあと、睨むようにアナベルに視線を向けた。
射貫くような眼光に、アナベルはふわりと微笑んでみせた。